オリジナルデジタルテキスタイルプリント 作成サービス(ダイレクトインクジェットプリント・昇華転写プリント)

目次

オリジナルデジタルテキスタイルプリント 作成サービスとは

様々な捺染(プリント加工)工場とのネットワークがあり、お客様の作りたい製品に応じて、最適なプリント手法を提案いたします。

アパレルメーカー向け実績豊富の国内の老舗の捺染工場で加工!品質にも自信があります。

生地のプリントは従来、製版が必要だったため、初期費用と製版納期がかかり、ある程度の規模のアパレルメーカーでもない限り、気軽に自社オリジナル柄を企画することはなかなかできないことでした。

デジタルテキスタイルプリント技術によって、初期費用を抑えて、小ロット短納期で自社オリジナルプリントが可能になりました。弊社は、豊富な繊維業界のネットワークによって、お客様の企画に最適な手法で生地の加工を提案いたします。

POINT
  • イラストレーターやフォトショップで作成したデザインデータを生地にプリントできます。
  • シルクスクリーンプリントと違い、製版がないため、初期費用が掛からず、すぐにプリントができます。小ロット・短納期での対応が可能です。
  • 豊富なラインナップのプリント用の生地(プリント下晒)をお選びいただけます。オーガニックコットンリサイクルポリエステルなどSDGs対応P下なども提案可能です。
  • 反応・分散・酸性など素材に応じた各種反応染料に加えて、顔料でのデジタルプリントなど素材、企画趣旨に沿った最適な加工方法でのプリントをご提案可能です。タイベック合皮(フェイクレザー)などの特殊な素材へのラテックスインクでのデジタルプリントなども対応しております。

オリジナルデジタルテキスタイルプリント基本条件

参考納期マス(試刷・サンプルプリント)作成約1週間・量産 最短約8営業日~
基本価格1,000円~/m(50m以上の場合)(※プリント加工賃単価(生地代別途)。小ロットはチャージアップになります。)
可能素材プリント用下晒生地(P下生地)として、プリント用に下晒の前工程をしている生地)
参考ロット1反(約50m)(※最小ロット5mから可能ですが、別途小ロットアップチャージをいただきます。)
入稿方法ファイルサイズ1GB程度までのPhotoshop形式のデジタルデータ推奨

オリジナルデジタルテキスタイルプリント加工方法

デジタルプリントは、インクの種類として、顔料インク染料インク、また捺染方法として、昇華転写プリント、ダイレクトプリントなどの種類がございます。お客様の企画内容に合わせて、最適の加工方法をご提案します。

染料ダイレクトインクジェットプリント(捺染)

綿、麻などの天然繊維、レーヨン、キュプラなどの再生繊維へのプリントを希望される場合は、染料ダイレクトインクジェットプリントにてプリント(捺染)いたします。

染料ダイレクトインクジェットプリントとは

インクジェットプリンターにて、染料インクを直接(ダイレクト)に生地に吹き付けて、プリント(捺染)します。

プリント下晒生地に前処理、インクジェットプリンターでプリント後に、高温で蒸すことで、染料と生地に化学反応を起こし、繊維に発色・定着させます。洗い工程・整理工程を通すため、風合いは従来のプリント方法と遜色ありません。また、工程が多いため、納期の特急対応は難しいです。

染料ダイレクトインクジェットプリント のプリント可能素材

反応染料(綿、レーヨンなど)、酸性染料(シルク、ナイロン、ウールなど)、分散染料(ポリエステル)など対応するインクを使用することでほとんどのテキスタイルのプリント用下晒生地にプリント可能です。

布帛(織物)、ジャージ(ニット)と問わず、プリント可能ですが、プリント後の整理工程が布帛とジャージでは変わり、一般的には、ジャージの整理工場が少なく、納期も長くなり、費用も上がる傾向があります。

ウール(特に厚地)、シルク(絹)など、プリント後の洗い工程・整理工程の難易度が高く、納期もかかり、加工不良率も上がる傾向になります。

染料ダイレクトインクジェットプリントの物性について

一般的なアパレル製品の基準に準じています。(※綿の濃色表現の湿摩擦堅牢度は、プリント手法問わず、よくありません。ご注意ください)。

染料ダイレクトインクジェットプリントの特徴まとめ

  • 対応するインクを使用することで幅広い素材にプリント(捺染)可能
  • 各種物性もアパレル製品の基準に対応。風合いも従来のプリント(捺染)と比べて遜色なし
  • 通常の捺染工程が必要なため、納期の特急対応は難しく、生地によっては加工難易度があがります。

昇華転写インクジェットプリント(捺染)

ポリエステル生地に、短納期小ロットのプリントを希望される場合は、昇華転写インクジェットプリントにて、プリント(捺染)いたします。

昇華転写インクジェットプリント とは

転写紙にインクジェットプリントにて、図案をプリント(印刷)します。次に図案がプリントされた転写紙とポリエステルのプリント下晒生地に熱と圧力をかけて、「昇華」させ、生地に転写紙の図案を転写プリントします。

プリント工程、転写工程のみと工程が少ないため、工場に生地を発送し、生産キャパを押さえておくことで、短納期対応が可能になります。洗い工程がないため、廃水が発生せず、サスティナブルな加工方法ともいえます。

昇華転写プリントは整理工程がないため、風合い出しができません。生地によっては、風合いが硬く感じられる場合があります。

昇華転写インクジェットプリント のプリント可能素材

ポリエステルの プリント用下晒生地にプリント可能です。

昇華転写インクジェットプリント の物性について

基本的には、一般的なアパレル製品の基準に準じています。ただし、昇華転写インクジェットプリントは、高熱での昇華をさせてプリントさせているため、高温の環境では、「再昇華」を起こしてしまう可能性があります。高温でのアイロン、高温でのプリーツ加工などは注意が必要です。取り扱いの注意事項をまとめた資料をご用意していますので、発注の際、ご確認ください。

ヨーロッパ輸入ペーパーでの昇華転写プリントも可能

イタリアやドイツのデザインスタジオが企画した図案をプリントした転写紙を輸入・在庫している工場もあるため、好きな図案と生地を選ぶだけでほぼオリジナルに近いプリント生地を作ることが可能です。

超広幅生地へのプリント、蛍光インクでの昇華転写プリントも可能

サイン・のぼり旗などへプリント向けの需要も多く、3mを超える超広幅生地へのプリントや蛍光インクを使った発色のいいプリントができる工場での加工も可能です。

昇華転写インクジェットプリントの特徴まとめ

  • ポリエステル生地に短納期・小ロットでプリントできます。
  • オリジナル図案を入稿、ヨーロッパ輸入図案の転写紙を利用、どちらでもプリント可能です。
  • 廃水が発生しないサスティナブルな加工方法です。
  • 超広幅生地へのプリント、蛍光インクでのプリントなど対応できる範囲が広いです。

顔料ダイレクトインクジェットプリント(捺染)

特急対応を希望される場合やポリエステルと綿の混紡素材など染料ダイレクトインクジェットが難しい場合、顔料ダイレクトインクジェットにてプリントいたします。

顔料ダイレクトインクジェットプリント とは

インクジェットプリンターにて、顔料インクを直接(ダイレクト)に生地に吹き付けて、プリント(捺染)します。

プリント下晒生地にインクジェットプリンターで顔料インクをプリントします。顔料インクは、染料が化学反応で生地を発色させる手法とは異なり、バインダー(糊)で生地と顔料インクを固着させます。

そのため、素材を気にせず、プリントすることができます。また、工程も少ないため、比較的短納期で加工可能です。

デメリットとしては、バインダーがあるため、生地によっては風合いが硬く感じる場合がございます。

洗い工程がないため、廃水が発生せず、サスティナブルな加工方法ともいえます。

顔料ダイレクトインクジェットプリント のプリント可能素材

基本的には全ての素材に加工可能です。しかし、撥水加工しているものや合皮などインクが流れてしまうものはプリントできません。また、堅牢度をよくするために、熱セットの工程があるため、タイベックなど熱に弱い素材も向きません。(ラテックスインクにてプリントができる場合がありますので、ご相談ください)

顔料ダイレクトインクジェットの物性について

顔料ダイレクトインクジェットは、特に濃色の湿潤状態の摩擦堅牢度がよくない傾向にあるため、一部の百貨店の品質検査基準を満たさない可能性がございます。場合によっては、デメリット表記をつけるなどの対応が必要な場合もございます。発注の際、ご相談ください。

濃色生地へのプリント可能な厚塗り顔料インク

プリンターによっては、厚塗りができる機種がございます。濃色生地に淡色をプリントしたり、凹凸感のあるデザインが可能です。

白の花びら部分を厚塗りしています。

顔料ダイレクトインクジェットプリントの特徴まとめ

  • 混紡素材など素材を選ばず、幅広い商材に短納期・小ロットでプリント可能
  • 物性には注意が必要なため、見本作成などの用途がオススメ
  • 廃水が発生しないサスティナブルな加工方法です。

ラテックスインク インクジェットプリント

ラテックスインク インクジェットプリントとは

染料プリントではプリントできない、PVC、タイベック(ポリプロピレン)などにプリントができます。基布がPVCのフェイクレザーなどにプリントができます。タイベック過去製作事例

ラテックスインク インクジェットプリント のプリント可能素材

タイベック、PVC合皮など

オリジナルデジタルテキスタイルプリント用の生地について(P下生地)

基本的には、プリント用下晒生地(P下生地)として販売されている生地であれば、プリント可能です。

※一般的に流通している白生地は、整理加工までされている染め上がり品で、プリント用下晒生地でないことが多いです。

製品イメージをヒアリングさせていただき、弊社にて、手配させていただきます。お客様持ち込み生地の場合は、持ち込み手数料をいただいたうえで、初回にプリント可能かどうかを調査いたします。

プリント(印刷)用図案(柄)データ入稿について

捺染工場のプリンターのフォーマットに沿ったデータが必要になります。フォトショップ、イラストレーターなどのソフトで作成されたデータを入稿いただければ、工場にて変換作業をいたします。変換したデータは工場にて、最終加工日から2年間保管しますので、リピート生産が可能です。

入稿データ規定

  • フォトショップ形式のデータ(tiff、psd)にて入稿をお願いします。イラストレーターデータ形式(ai)のデータやjpgのデータしかない場合はご相談ください。
  • 確認用にjpgデータも合わせてお送りください。ソフトのバージョンによって、データの見え方が変わるケースがあります。そのため、jpgデータで確認いたします。
  • 縦横にワンリピート(ひと送り)分のデータを作成してください。生地巾に対して厳密に送りの箇所を指定したい場合はプリントする生地をご確認いただき、生地の有効巾に合わせて作成してください。(※送りデータ制作時、上下左右の端にアンチエイリアスがかからないようにしてください。)※送りデータ作成方法
  • レイヤーは必ず統合した状態でお送りください。
  • 解像度は、イラスト調の図案だったり、使用する生地が繊細にプリントできるかどうかでも変わってきますが、シンプルな柄であれば、150dpi~、写真調など繊細な柄であれば、350dpi程度で入稿いただくことをお勧めしております。繊細なプリントをご希望のお客様で解像度が高いデータを入稿いただく場合もございますが、生地にプリントするため、解像度を上げても、仕上がりに反映されないケースがございます。また、ファイルサイズは上限目安、1GB程度以下での入稿を目安としております。(※1GB以上のファイルは、別途アップチャージが発生します。また、上限ファイルサイズは、2GBとなっています。
  • 天地方向の上限は、5メーターまでとなっております。

入稿方法

発注時に、入稿用URLをお知らせいたします。また、ご希望があれば、ご希望のオンラインストレージなどでもご入稿いただくことが可能です。

オリジナルデジタルテキスタイルプリント納期について

昇華転写インクジェットプリント、顔料インクジェットプリントの納期

目安としては、、マス(サンプルプリント)作成約1週間~10日程度、量産が約10営業日程度になりますが、素材ごとの加工難易度、工場の混み具合によって変わりますので、その都度ご確認ください。

反応染料インクジェットプリントの納期

基本的な納期として、

・下晒加工 (生機から投入の場合)約1週間~10日

・プリント前処理(P下で投入の場合)約1週間~10日

・マス(サンプルプリント)約1週間~10日

・量産加工が約2~3週間程度

になります。

工場にてプリント前処理また定番生地をご用意しておりますので、そちらをご利用いただければ、下晒加工とプリント前処理の納期がかかりません。

素材ごとの加工難易度、工場の混み具合によって変わりますので、その都度ご確認ください。

オリジナルデジタルテキスタイルプリントよくある質問

プリントできる生地巾を教えてください。

基本的には、インクジェットプリント160㎝、昇華転写プリント155㎝までプリント可能です。生地自体の生地巾が110㎝のシングル巾が多いので、生地自体の巾も確認してください。また165㎝以上の生地はプリンターにセットができません。別途、生地をカットする工場でカットする工程が必要になるので、ご注意ください。
昇華転写インクジェットプリントに関しては、カーテン、テーブルクロス、バナー用で最大320㎝巾の超広幅生地へのプリントが可能です。

P下しかプリントできないでしょうか。染め上げ(色がついている)生地にプリントできますか。

プリント手法によっても変わってきます。「染料インクジェットプリント」は、前処理工程のロットの問題があり、染め上げ品への加工をお請けするのが難しいことが多いです。「顔料インクジェットプリント」であれば、生地の状態を確認させていただいた上で加工できる場合があります。

ただし、シルケット加工品など一部の後加工品は、インクの浸透が悪かったり、プリンターへの固定がうまくできないなど加工できない場合もございます。ご相談ください。P下について詳しくはこちらを参照ください。

SDGs対応のP下はありますか。

リサイクルポリエステルオーガニックコットンのほかに、森林管理協議会FSC認証のP下もございます。お問い合わせください。

和紙混の生地はプリントできますか。

セルロース系素材は反応染料インクでのプリント実績がございます。事前に試験をして確認する必要があります。綿和紙のP下生地であれば、手配可能です。

色チップを送付するので、厳密に色合わせをしてもらうことはできますか。

アップチャージにて対応している工場もありますので、ご相談ください。またアップチャージのほかに納期も通常よりかかりますので、事前にご確認ください。

自分でデザインに送り(リピート)をつけることができません。依頼することはできますか。

基本的にはお客様にはリピートがついた完全データでの入稿をお願いしております。送り付けが必要な場合はデザイナーに依頼することになりますので、別途費用が発生します。また、送りのつけ方のついての説明ページもございます。

自社でデザインができません。

デザイン事務所と連携し、商用利用可能な図案データを販売しております。販売している図案をご覧になりたい方はお問い合わせください。

イラスト(写真)をプリントすることはできますか。

プリント可能なデータ形式であれば、イラスト、写真などの種類は問題ありません。

堅牢度など物性データは問題ありませんか。

アパレルメインで加工している染色工場で加工します。一般的なアパレルの基準を満たす加工方法でプリントします。

蛍光カラーのプリントはできますか。

ポリエステル素材への蛍光カラーのプリントが可能です。蛍光インクを入れている昇華転写インクジェットプリンターにて加工いたします。発色について、事前にお打ち合わせが必要ですので、お問い合わせください。

支払い方法と時期を教えてください。

後払い(売掛)ご希望の方は、売掛決済サービスPaidがご利用いただけます。出荷日のタイミングによりますが、商品出荷後最大60日以内のお支払いとなります。(銀行振込もご利用いただけますが、前払いとなります。)

生地の裏側までプリントされますか。

通常、デジタルプリントは基本的には表面のみのプリントになり、裏面はプリントされません。両面にデジタルプリントが可能な工場もございます。お問い合わせください。

複数柄をまとめて50m以上発注した場合も小ロットチャージは発生しますか。

同一の生地種で、一度の発注で50m以上発注いただければ、小ロットチャージは発生しません。

タイベックにプリントできますか。

ラテックスインクでのインクジェットプリントが可能です。メディア(P下)は、1442R1073D1085Dが手配可能です。タイベックプリント製作事例

革・合皮にプリントできますか。

ラテックスインクでのインクジェットプリントが可能です。メディア(P下)は、PVC合皮が手配可能です。

カバン用に撥水加工できますか。

プリント後にPVCラミネートをする加工などの後加工ができます。用途に応じて提案しますので、お問い合わせください。

特急対応可能ですか。

昇華転写インクジェットプリント、顔料インクジェットプリントは工程が比較的少ないため、短納期対応が可能です。工場の稼働状況により対応できる場合がありますので、お問い合わせください。

起毛品にプリントできますか。

生地の表面にインクを吹き付けているので、毛足が長いものは、染まっていない部分が見えやすいです。試験をして、外観を確認してから進行することをお勧めします。

自分が持っている製品の柄をプリントできますか。

可能ですが、著作権の問題がないかをお客様ご自身でお調べいただいた上で、ご依頼いただくようお願いいたします。
プリント代以外に製品からプリント用の図案データを作成する費用が別途発生します。柄の難易度にもよりますが、5000円程度~数万円程度発生します。

プリント以外の別注生地も加工できますか。

刺しゅう、ジャカードなど各種生地加工が可能です。お問い合わせください。

濃色生地へのプリントはできますか。

顔料インクジェットプリントであれば、加工できる場合があります。粘度の高いインクを厚塗りできるプリンターがあります。

過去のプリントサンプルを見たいです。

プリントサンプルの送付可能です。お問い合わせフォームよりお問い合わせください。また、インスタグラムにて、公開可能なもの限定ですが、過去のプリントサンプルを公開しております。

デジタルプリントのメリットはなんでしょうか。

シルクスクリーンなど従来の手法に比べると製版(プリント型を作る)せずにプリントできます。そのため、製版の初期費用と納期の短縮ができます。また製版が必要なプリントは、色数分、製版が必要になり、多色のプリントは難しかったのですが、デジタルプリントはフルカラー表現が可能です。

(引用元 環境にも優しい?テキスタイルインクジェットプリント(デジタル捺染)とは?

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