貿易・海外取引に取り組みに役立つ情報一覽「輸出」

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輸出申告

輸出申告は輸出で最初にクリアしなければならない手続きです。ここをこえないのは密輸出です。滞りなく進めるためのポイントをご説明します。

輸出申告とその意味 

輸出申告とは

輸出とは日本国内の貨物を外国へ送り出すことです。送り出すためには税関の輸出許可が必要で、その許可を得る一連の手続きを『輸出通関手続』といいます。広い解釈では輸出する貨物の保税倉庫への搬入から船積までの一連の行為を指します。

輸出者の立場

商品製品を輸出するためにその旨の申告を税関に行う者が輸出者となります。輸出申告には会社のマイナンバーが必要です。

通関業者を通しての申告

本来、輸出申告は輸出者が税関に行うものですが現代日本では事業では通関業者にその業務を依頼して行われます(輸入も同じです)。申告後のフォローなどを考えるとそれがベストです。ただし通関業者は”輸出者”になれませんし、なりません。

必要な書類と手順

インボイス

輸出申告に必要な書類は輸出者が手配用意しなければなりません。インボイスは”送り状”と訳されます。これから輸出する貨物について基本以下のような情報を記載します。書式は決まっていませんが英語での作成がデフォルトです。

誰が

誰に

どこに

どのような手段で

どのような貨物を

どれ程の数量を

いくら(金額)で

輸出するのかを記載します。

パッキングリスト

インボイスには数量の表記は、例えば服地繊維の反物であれば 10carton  30pieces 1500mts.などで済みますが別途30pieces 個々の報告が必要です。輸出する商品製品の数などの詳細を記したものがパッキングリストということです。インボイスとパッキングリストの記載内容に不一致があると輸出申告ができません。ちなみにインボイスもパッキングリストもネットにひな形テンプレートがたくさん出ていますのでそれらを利用カスタマイズできます。グーグルで”輸出インボイスの書式”などと検索してみてください。

その他証明書

繊維製品ではあまり必要となる状況はありませんが、例えば薬品関係ですとSDSと呼ばれる書類が輸出申告時に必要です。商品製品により事情が異なりますので通関業者と相談してください。

通関業者との関係

通関業者の必要性

輸出申告は輸出される商品製品の特定からはじまる(またそれが重要かつ手間のかかる作業で専門家でないとできません)手間のかかる作業なので通関業者にそれらを任せるのが一番です。

得手不得手がある

通関業者は、大手物流会社の子会社から数人で運営している事業者まで非常にたくさんありますがこれは一つの会社で全ての商品製品の申告時の判定ができないのも理由です。要は業者により得手不得手があります。繊維製品を取り扱ったことがない通関業者はほとんど聞いたことがありませんが例えば食品は引受けできない業者さんは多いです。

よい通関業者を選ぶ

お知り合いの貿易の経験のある方に紹介してもらうのが良いですが、輸出にかかる諸費用について細かく説明提示してくれる業者が良いでしょう。あとで聞いていないなどのトラブルが起こるのは避けるべきです。

まとめ

輸出申告は通関業者にその業務を丸投げしないことが輸出申告を滞りなく進める最良の方法です。また、輸出入が多い企業では通関業者に依頼せず自社で税関に直接申告する仕組みを作ることも可能です。

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